街も繁栄が進み、今や活気に満ちています。
だがしかし!警備の面を見ると、ゴーレム2体くらいじゃ心配。
そんなこんなで街の警備人口を増やす計画がスタートしました。
きっかけは町長の一言だった・・・。
「そろそろワシも潮時かのぅ・・・」
「いや、どう考えても、スノウゴーレムの利用価値が思いつかんのだ」
「ワシはもう、この街を支えきれんのかもしれん・・・」
町長は疲れきっていた。
事実、ゾンビスポナーを発見した時に、すでに3人もの村人が犠牲となっていたからだ。
町長はその責任を問われ、ストレスで胃もたれになり、1日の食事の回数が5回から3回へ激減したという。
「おぬしには、この街を守る防衛塔を試作してもらいたい」
「世界中のマインクラフターが挑み、そして挫折した、相当苦難な道であるぞ」
スノウゴーレムを有効活用した防衛塔、一筋縄ではいかない。
ネットで調べても、有効な情報はほぼ無い状態である。
まずは試作に試作を重ねるしかなさそうだ・・・。
「頼んだぞ、アーサー・・・いや、2代目町長候補・・・アーサー!」
運用方法としては、街に侵入したモンスターの足止め。
そして、スノウゴーレム自体は無傷であることが絶対条件。
放置するだけで街の安全を確保する、夢のような重要施設である。
試作1号機は、そのままフェンスで囲んだ防衛塔を建造。
スケルトンとの対決で、見事に頭をぶち抜かれ失敗。
試作2号機は、板ガラスでスノウゴーレムを囲むように建造。
上手くいったかのような場面もあったが、やはり頭をぶち抜かれ失敗。
やはり、無理なのではないか・・・。
そんな都合の良い、夢のような施設は・・・。
研究員たちも疲労困憊で、毎日定時に帰る作業員も、今日だけは30分も残業してもらったほどである。
さて試作3号機では、発想を転換し、地面よりも下にスノウゴーレムを4体配置。
なんとこの形が奇跡的にマッチし、スケルトンの弓攻撃の完全回避に成功。
以降、この試作3号機をベースに開発を進める事となる。
矢が全て、上に設置しているハーフブロックに刺さっている。
絶対にこの角度からは、弓が届かないようだ。
これは大発見である、我々は「わが子が超一流大学に進学」したかのような歓喜に包まれた。
一方スノウゴーレム側は、後ろのヤツが雪玉を投げて、前のヤツに当たって一瞬ジャンプする。
その一瞬ジャンプしてる時に投げた雪玉が敵にヒットするので、絶妙に隠れながら敵を引き付けることが可能なようだ。
まさに奇跡のピタゴラスイッチである。
しかし問題もあり、クリーパー(匠)が来ると、すぐにではないが・・・そのうち爆発してしまう。
防衛塔は半壊し、機能が停止してしまうようだ。
まぁそこは、屋根の範囲を広くする対策でどうにかなったので良しとしよう。
さらに製品化に向けて、過酷な対雨試験も実施した。
屋根さえ付ければ、スノウゴーレムはまったく濡れないようだ。
この他、耐圧試験や塩水噴霧試験を経て、製品化にこぎ付けることとなる。
そして徐々に形となり、ついにお披露目の日を迎えることとなった・・・。
ってわけで、実際に街の空きスペースに設置していく。
モンスターが入ってきそうな、ちょっとした空き地を選択。
そしてビジュアル面も考慮し、無事に製品化に辿り着いた「防衛塔」がこちら。
全周囲2マスのスペースを設けており、クリーパー、スケルトン、ゾンビ等。
あらゆるモンスターを足止めし、中のスノウゴーレム4体は、未来永劫生き続ける。
まさに完璧な技術の集大成である。
アーサー「町長!ついに防衛塔が完成しました!」
アーサー「ちょ・・・町長!?大丈夫ですか!?」
一足遅く、町長は栄養過多が原因で死んでしまった・・・。
そう、服で隠してはいたがメタボだったのである。
我々はこの教訓を糧にして、今日も生き延びねばならない。
そしてここに、2代目町長アーサーが誕生したのであった・・・!
っつーわけで、防衛塔っていうか防衛小屋みたいですけど、これを街に少しずつ配置していこうと思います。
置けば置くほど安全になるからね~!皆さんも参考にしてみて下さいね♪